証言記録

学校を続けていくことは、楢葉の歴史を作ること、続けること

現在の部活動の状況

 震災前、250名ほどだった生徒数は、現在は73名に減少しました。そうした状況で、部活動は、剣道、卓球、バドミントン、総合文化部の4つで活動しています。前は野球、やサッカーなどもありました。現在は体育館でできるものしかやってないです。そのため、他の中学校へ行ってしまう生徒もいるようです。 一方で、楢葉中学で長く剣道部の顧問をされている先生の指導を受けたいと進学してくる生徒もいます。

 部活動に関しては現状に満足しているわけではありませんが、今あるものを一生懸命やっています。最近では県大会に行くような部もでてきています。

楢葉町中学校の課題

 震災を受け、仮設の学校としての私たちは、たとえ生徒数は減ったとしても、楢葉中の生徒だというしっかりとした自覚を持ってやってもらいたいと思います。それは、課題というより、願望かもしれません。生徒たちには常々、周りから頼りにされるような人間に育ってほしいと思っています。

 楢葉町が帰町宣言し、来年度から教育も含めて環境は大きく変わるかもしれません。学校の現場では、そのために何が必要か、少しずつですが準備を進めているところです。今出来ることを、一生懸命やるってことが一番重要ですね。

インタビュー日 2014年7月16日
インタビュー証言者 堀内弘志氏 (震災当時は楢葉小学校。現在は楢葉中学校教頭)
地域 楢葉町

詳細情報

対象時期 6か月以上
災害の種類 原発事故

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