証言記録

[顔を合わせ、とにかく仲良しに」これが私がいつも考えていることです。

自治会長になったきっかけ

 2011年の11月頃に役場から自治会を作って欲しいという提案を受けました。当時は、きちんとした自治会がない状態から、誰が住んでいるのか分からず、入居者同士の交流もありませんでした。

 その後、総会で自治会をつくり、役員を決めることになりました。しかし自治会長に名乗りを上げる人はおらず、みんなが黙り込んでしまったのです。そんな中、困り果てた役場職員が「こちらから指名していいですか」と提案し、唐突に私のことを指名しました。居合わせた住民も「それでいい」と拍手で歓迎してくれました。そんな経緯で自治会長を引き受けることになりました。

自治会の主な活動

 この高久第10仮設自治会は非常に活発で、様々な活動をしています。手芸やカラオケはもちろんですが、全員参加のイベントとして、桜を見ながらお弁当を食べる「花まつり」を開催しています。また、月に一度清掃の日を設け、仮設住宅以外の住宅地までゴミ拾いをしています。

 自治会長をする上で大変だと思ったのは情報収集です。住民の方々の要望を実現するために必要なことですが、それをまとめるのは大変な仕事です。そのために打ち合わせを何回も開き、資料を作成します。これも住民の方々の不安を少しでも軽減することが目的です。今後も住民の声を聞いて活動するつもりです。

インタビュー日 2014年7月 1日
インタビュー証言者 高木昌祺氏(楢葉町高久第10仮設 自治会会長)
地域 楢葉町

詳細情報

対象時期 6か月以上
災害の種類 原発事故

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