証言記録

災害を克服して、震災前以上に立派になる。─「人生万事塞翁が馬」─

2つの集会所を開放

 私が住む波倉行政区の営団地区には世帯数が100世帯ありましたので地震後すぐに地区内を隈なく巡回しました。倒壊した家は一軒も無かったですが、約半分位の家屋では瓦が落ちました。余震も続いていたので「これは避難しなければならない」と思い、地区の2つある集会所を避難所として開放しました。

 集会所では地区の人に休んでもらうために、座布団やござをひきました。下の波倉集会所にはその周辺の人が集まり、上の浄光西集会所には子どもさんを連れた方々が集まって来ましたので、地震がおさまるまで待機してもらうことにしました。

千年に一度の災害をチャンスにとらえ

 私の座右の銘として、悪いことや病気、怪我をした時は、確かに残念ですが、それ以上に、元気な時、あるいは、災害を克服して、震災前以上に立派になるという意味で「人生万事塞翁が馬」という言葉を大切にしてます。

 千年に一度といわれる大震災に加え、原発事故により全国へ避難していても、千年に一度の災害を克服し逆にチャンスと考え、楢葉町を含む双葉地方が復興し、発展するよう皆で努力したいと思っています。そして、そのチャンスは必ず来ると思います。

インタビュー日 2014年7月 9日
インタビュー証言者 橋本盛一氏 (楢葉町波倉地区行政区長)
地域 楢葉町

詳細情報

対象時期 震災当日
災害の種類 津波,  原発事故

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