証言記録

ダメになったお店の商品を泣く泣く処分しました

震災直後のお店の様子

 楢葉町内でスーパーを2店舗ほど経営してたんですが、地震によってたくさんの商品が棚から落ちました。すぐに店内の清掃をし、翌日も片付ける予定でしたが、翌朝の避難指示に従い、店舗内はそのままの状態で避難を余儀なくされました。しかし、お店のことが心配で、片付けも兼ね、当時避難していた栃木県の旅館から幾度となくお店に通いました。

 震災時はちょうど特売前で、売り場を含め冷蔵庫にもたくさんの商品を詰め込んだ状態でしたが、避難と停電になったことで全部ダメになってしまいました。ダメになった商品を自分で袋に詰め、泣く泣くゴミ処理業者さんに処理してもらいました。

今後の事業再開の展望

 震災後広野町内でプレハブを使って小さな商店を始め、Jヴィレッジや上荒川仮設住宅周辺に仮設店舗で一部事業を再開しました。上荒川の仮設店舗は正直採算は考えていません。高齢者の方が多くいらっしゃるので、私の店があることで、少しでも生活の役に立てばと思い、出店しました。

 2013年5月に町内の1店舗を再オープンしました。また今年7月からは役場前「ここなら商店街」の仮設店舗へ場所を移し営業をしています。将来については、町が掲げているコンパクトタウン構想などの計画にできる限り協力していき、町民のみなさんのためのお店を目指したいと思います。

インタビュー日 2014年6月25日
インタビュー証言者 根本茂樹氏(ブイチェーンネモト店経営)
地域 楢葉町

詳細情報

対象時期 震災当日
災害の種類 原発事故

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