福島県浜通り地区は、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故により、地震、津波、広域避難、放射能汚染、風評被害など、複雑かつ大規模な被害を受けました。二度とこのような被害を生まないために、今回の災害で目にしたこと、耳にしたこと、感じたことを記録に残し、事実と経験、そして教訓を後世に伝えていくことが重要です。また、こうした危機に対して、どのように向き合い、乗り越えようとしているのか、地域の復興への歩みを記録していくこともまた、将来の財産になることと思います。
いわき明星大学では、2012年4月に震災アーカイブ室を開設いたしました。ここでは浜通り地区を主な対象地域として、震災に関する紙資料、映像資料、証言記録、書籍等の収集・保存し、浜通り地区における東日本大震災の記憶を紡ぐ取り組みを行っております。
本サイト「はまどおりのきおく」では、これまでに収集した証言記録と映像資料の一部を公開しています。網羅的に被災状況を記録し、閲覧できるよう、地域ごと、災害ごと、時期ごとに資料を検索してみることができます。
医療創生大学震災アーカイブ室では、震災資料の収集および本サイト「はまどおりのきおく」の運営のほか、講演会やパネル展も開催しています。催しは「お知らせ」ページでご案内しております。
また、アーカイブ室で収集した書籍や報告書の一般公開も行っています(原則予約制)。公開している資料は、震災関連書籍、ボランティアや市民団体などの発行誌、行政の広報や発表資料、写真集、映像資料、証言記録集、学術論文、調査研究報告書などがございます。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
講演会の様子
パネル展の様子
アーカイブ室の様子
アーカイブ室の様子
集めている資料
自治体、各種団体・組合、NPO・ボランティア団体などが震災対応時に作成・発行した、ビラ・チラシ・ノート・メモなど、震災の様子が記録された紙資料
これらの避難所や仮設住宅、各種イベントなどで作成された文書は、そのときの様子を伝える貴重な資料です。
被災当時の浜通り各地の写真と動画
携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラなどで、みなさんが震災時に撮影された映像資料を集めています。
被災当時、その後の避難生活、そして復興への取り組みの様子などについて、調査員がお伺いして証言をお聞きし、記録しています。
あなたがお持ちの震災資料を提供してください。
これらの震災資料は、時間の経過と共に消えてしまう資料です。ぜひ、みなさまがお持ちの資料をご提供ください。提供の方法については、提供者と相談の上、決めたいと思います。現物の提供が難しい場合は、コピーをさせていただきます。
医療創生大学(2019年4月より「いわき明星大学」から名称変更となりました)
震災アーカイブ室
住所:〒970-8551 福島県いわき市中央台飯野5-5-1
電話番号:0246-29-7200
Eメール:rev-archive@iwakimu.ac.jp